ナトリウム(sodium)は原子番号11、元素記号Naのアルカリ金属元素の1つで多量ミネラルに分類されます。体の維持に必要な必須ミネラルです。なお、食塩(塩)は塩(しお)は、塩化ナトリウムを主な成分とした物質です。
ナトリウムの機能・役割
ナトリウムは、細胞外液の主要な陽イオン(Na+)で存在していて、細胞外液量を維持しています。また、浸透圧、酸や塩基といった調節に重要な役割を担っています。その他、ナトリウムは、胆汁、膵液、腸液などの 構成成分でもあります。
ナトリウムの効果についてはナトリウムの効果効能と不足欠乏の症状をご覧ください。
ナトリウムの食事摂取基準
ナトリウムの食事摂取量は以下の通りです。
ナトリウムの食事摂取基準(mg/日、( )は食塩相当量[g/日])(男性)
年齢等 | 推定平均必要量 | 目安量 | 目標量 |
---|---|---|---|
0~5(月) | ─ | 100(0.3) | ─ |
6~11(月) | ─ | 600(1.5) | ─ |
1~2(歳) | ─ | ─ | (3.0未満) |
3~5(歳) | ─ | ─ | (4.0未満) |
6~7(歳) | ─ | ─ | (5.0未満) |
8~9(歳) | ─ | ─ | (5.5未満) |
10~11(歳) | ─ | ─ | (6.5未満) |
12~14(歳) | ─ | ─ | (8.0未満) |
15~17(歳) | ─ | ─ | (8.0未満) |
18~29(歳) | 600(1.5) | ─ | (8.0未満) |
30~49(歳) | 600(1.5) | ─ | (8.0未満) |
50~69(歳) | 600(1.5) | ─ | (8.0未満) |
70以上(歳) | 600(1.5) | ─ | (8.0未満) |
ナトリウムの食事摂取基準(mg/日、( )は食塩相当量[g/日])(女性)
年齢等 | 推定平均必要量 | 目安量 | 目標量 |
---|---|---|---|
0~5(月) | ─ | 100(0.3) | ─ |
6~11(月) | ─ | 600(1.5) | ─ |
1~2(歳) | ─ | ─ | (3.5未満) |
3~5(歳) | ─ | ─ | (4.5未満) |
6~7(歳) | ─ | ─ | (5.5未満) |
8~9(歳) | ─ | ─ | (6.0未満) |
10~11(歳) | ─ | ─ | (7.0未満) |
12~14(歳) | ─ | ─ | (7.0未満) |
15~17(歳) | ─ | ─ | (7.0未満) |
18~29(歳) | 600(1.5) | ─ | (7.0未満) |
30~49(歳) | 600(1.5) | ─ | (7.0未満) |
50~69(歳) | 600(1.5) | ─ | (7.0未満) |
70以上(歳) | 600(1.5) | ─ | (7.0未満) |
妊婦は通常の食事で十分ナトリウムを補えるので上記表のとおりです。
※数値未入力の項目についてはデータがない、またはデータ不足のため未記載となっています。
※食塩相当量は食塩相当量(g)=ナトリウム(g)×2.54で算出されています。
ナトリウムを取得できる食物
食塩、しょうゆなどに含まれます。
ナトリウムが不足した場合の影響
ナトリウムが不足した場合、倦怠感や労感の症状がでる可能性があります。低ナトリウム血症になる場合もあります。また、急激な減少では昏睡状態に陥る可能性もあります。
ナトリウムの不足・欠乏については以下をご覧下ください。
ナトリウムの過剰摂取
ナトリウムを過剰摂取した場合、のどの渇き、高血圧、むくみなどの症状がでる可能性もあります。食塩の摂取量が多い人には脳卒中や心疾患などの生活習慣病や胃がんのリスクが高まる可能性があることが報告されています。急性の症状としては高ナトリウム血症があります。
ナトリウムの過剰摂取についてはナトリウム過剰摂取による副作用(過剰症)を確認してください。
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