通常の食品で 100 g 当たりのビオチン含量が数十μg を超える食品は、肝臓を除き存在しません。通常の食品を摂取している人で過剰摂取による健康障害が発現したという報告はありません。ビオチンは水溶性ビタミンのため、過剰摂取しても尿中に排泄されるので、通常には過剰症は起こらないと考えられています。ビオチン関連の代謝異常症の患者において、1 日当たり 200 mg の過剰なビオチンを経口投与した場合でも健康障害は起こらなかった報告があります。ただし、哺乳動物において、妊娠中に過剰なビオチンを投与すると、妊娠初期の胚死亡や胎盤・卵巣の委縮がおこるとの報告もあります 。
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