ビタミンB6の過剰摂取による病気・過剰症

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通常の食品で100g当たりのビタミンB6の含量が1mgを超える食品は存在しません。このため、通常の食品を摂取している人で、過剰摂取による健康障害が発現したという報告はありません。通常の食品以外でビタミンB6の化合物であるピリドキシンを大量摂取すると、感覚性ニューロパチー(末梢神経障害)などの神経障害を発症します。

 

ビタミンB6の摂取基準については以下を確認してください。

ビタミンB6の機能・役割と食事摂取基準

 

 

神経障害(抹消神経障害・感覚神経障害)

1日200mg以上の摂取で神経系の障害がおこる可能性があります。経口ピリドキシンを1000-6000mg/日で12-40カ月長期投与すると、運動失調を特徴とする重度の進行性の感覚ニューロパチー(末梢神経障害)を引き起こす可能性があります。症状としては下肢に痛みや麻痺、四肢の位置の認識(位置感覚)麻痺、手足の震えがわからなくなるなどし、歩行が困難で、進行性感覚性失調、重度の位置感覚、振動感覚障害など末梢神経障害になります。また、月経前症候群の患者が治療のために2~40ヶ月の長期間2000~6000mgの経口剤を毎日服用していた際に感覚性抹消神経障害の副作用が報告されています。その他、500mgを8~24ヶ月間長期服用した場合も感覚神経障害が起こる可能性が示唆されています。感覚性末梢神経障害の症状は主に手足の強い痺れや、知覚障害、痛みや振動感などです。

 

光線過敏症

500m以上の摂取しすると日光浴で皮膚の紅潮を起こすことがあります。また、光線過敏症となることがあります。

 

その他

ビタミンB6過剰摂取による影響には、骨の疼痛、筋肉の脆弱、精巣萎縮、精子数の減少、皮膚病変、悪心や胸やけといった消化器症状などがあります。

 

 

ビタミンB6の不足・欠乏については以下を確認してください。

ビタミンB6の不足と生活習慣病・病気

ビタミンB6の不足・欠乏の症状

 

ビタミンB6の効果・効能については以下を確認してください。

ビタミンB6の効果・効能

 

 

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