ビタミンC(アスコルビン酸)の正式な化学名は、(R)─3,4─ジヒドロキシ─5〔─(S)─1、2─ジヒドロキシエチル〕フラン─2(5H)─オンです。通称名はL─アスコルビン酸、あるいはアスコルビン酸で水溶性ビタミンに分類されます、。ビタミンCは、食品中でもたんぱく質などと結合せず、還元型のL─アスコルビン酸(AsA)または酸化型のL─デヒドロアスコルビン酸(DAsA)として遊離の形で存在しています。
ビタミンCの機能・役割
ビタミンCは皮膚や細胞のコラーゲンの合成に必須なビタミンです。また、抗酸化作用があります。ビタミンCは生体内でビタミンEと協力して活性酸素を消去して細胞を保護する役割があります。
ビタミンCの効果・効能については以下を確認してください。
ビタミンCの食事摂取基準
ビタミンCの食事摂取基準は以下の通りです。
推定平均必要量は抗酸化作用の効果から算定されています。
ビタミンCの食事摂取基準(mg/日)(男性)
年齢等 | 推定平均必要量 | 推奨量 | 目安量 |
---|---|---|---|
0~5(月) | ─ | ─ | 40 |
6~11(月) | ─ | ─ | 40 |
1~2(歳) | 30 | 35 | ─ |
3~5(歳) | 35 | 40 | ─ |
6~7(歳) | 45 | 55 | ─ |
8~9(歳) | 50 | 60 | ─ |
10~11(歳) | 60 | 75 | ─ |
12~14(歳) | 80 | 95 | ─ |
15~17(歳) | 85 | 100 | ─ |
18~29(歳) | 85 | 100 | ─ |
30~49(歳) | 85 | 100 | ─ |
50~69(歳) | 85 | 100 | ─ |
70以上(歳) | 85 | 100 | ─ |
ビタミンCの食事摂取基準(mg/日)(女性)
年齢等 | 推定平均必要量 | 推奨量 | 目安量 |
---|---|---|---|
0~5(月) | ─ | ─ | 40 |
6~11(月) | ─ | ─ | 40 |
1~2(歳) | 30 | 35 | ─ |
3~5(歳) | 35 | 40 | ─ |
6~7(歳) | 45 | 55 | ─ |
8~9(歳) | 50 | 60 | ─ |
10~11(歳) | 60 | 75 | ─ |
12~14(歳) | 80 | 95 | ─ |
15~17(歳) | 85 | 100 | ─ |
18~29(歳) | 85 | 100 | ─ |
30~49(歳) | 85 | 100 | ─ |
50~69(歳) | 85 | 100 | ─ |
70以上(歳) | 85 | 100 | ─ |
妊婦は以下の付加量が必要です。
- 推定平均必要量に+10mg/日
- 推奨量+10mg/日
ビタミンCを取得できる食物
緑黄色野菜、果物などに含まれます。
ビタミンCが不足した場合の影響
ビタミンCが不足すると、コラーゲン合成ができないため、血管がもろくなり出血傾向となります。また、ビタミンCが不足すると、壊血病になります。壊血病の症状は、疲労倦怠、いらいらする、顔色が悪い、皮下や歯茎からの出血、貧血、筋肉減少、心臓障害、呼吸困難などがあります。
ビタミンCの不足・欠乏については以下を確認してください。
ビタミンCの過剰摂取
通常の食品で100g当たりのビタミンC含量が100mgを超える食品が少し存在するが、通常の食品を摂取している人で、過剰摂取による健康障害が発現したという報告はありません。
ビタミンCの過剰摂取については以下を確認してください。
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