通常の食品で100g当たりのビタミンCの含量が100mgを超える食品が少し存在しますが、通常の食品を摂取している人で、過剰摂取による健康障害が発現したという報告はありません。健康な人がビタミンCを過剰に摂取しても消化管からの吸収率が低下し、尿中排泄量が増加することから、ビタミンCは広い摂取範囲で安全と考えられています。ビタミンCの過剰摂取による影響として最も一般的なものは、吐き気、下痢、腹痛といった胃腸への影響です。1日に3~4gのビタミンC(アスコルビン酸)を与えて下痢を認めた報告あります。また、空腹時に一度に1000mg摂取するとビタミンCが酸として働き、腸の蠕動運動を亢進させ、便が柔らかくなったり稀に下痢を引き起こすことがあります。空腹時に2000mgを摂取すると稀に悪心や嘔吐を引き起こすことがあります。
腎シュウ酸結石
腎機能障害を有する者という条件付ではありますが、数gのビタミンCを摂取した場合、腎シュウ酸結石のリスクが高まることが示されています。
尿路結石について
ビタミンCを大量に摂取すると、結石の原因であるシュウ酸カルシウムが増加し、尿路結石のリスクがあるという説ありましたが、科学的な根拠のあるデータではないため、現在では問題はないとされています。
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