ビタミンCは、健康な人が多く摂っても体の中のビタミンCの量は一定に保たれるため、広い範囲の摂取量で安全と考えられています。ただし、サプリメントなどで大量に摂ると、胃腸の症状が出ることがあります。
この記事では厚生労働省の日本人の食事摂取基準(2025年版)や、国立健康・栄養研究所の情報、海外の研究をもとに、ビタミンCを摂りすぎたときに起こることをまとめます。
ビタミンCの耐容上限量
ふつうの食品で、100gあたりのビタミンCが100mgを超えるものは少しありますが、ふつうの食品を食べている人で、摂りすぎによる健康障害が起きたという報告は見当たりません。
ビタミンCは多く摂ると消化管からの吸収率が下がり、尿に出ていく量が増えます。そのため、2025年版では耐容上限量(これ以上摂ると健康障害のリスクが高まる量)は設定されていません。
ビタミンCの摂取基準についてはビタミンCの機能・役割と食事摂取基準を確認してください。
ビタミンCを摂りすぎたときの症状
吐き気・下痢・腹痛
ビタミンCの摂りすぎで最も多く見られるのは、吐き気、下痢、腹痛といった胃腸への影響です。1日に3~4gのアスコルビン酸(ビタミンC)を摂って下痢が起きたという報告があります。
腎臓の結石
腎臓の機能に障害がある人が数gのビタミンCを摂ると、腎臓に結石(シュウ酸結石)ができるリスクが高まることが示されています。
健康な人についても、アメリカの女性約15万7千人と男性約4万人を11年ほど追いかけた研究があります。女性ではビタミンCの摂取量と腎臓の結石に関係は見られませんでしたが、男性では摂取量が多いほど結石ができやすく、サプリメントで1日1,000mg以上摂る男性では、飲まない男性より結石のリスクが19%高くなっていました。これは観察研究のため、ビタミンCが原因と言い切ることはできません。
サプリメントで摂るときの注意
ビタミンCはふつうの食品から摂ることが基本とされ、サプリメントなどから1日1g以上を摂ることは勧められていません。国立健康・栄養研究所 HFNetでも、1日1,000mg以上を摂っても意味がないことが示されているとしています。
大量のビタミンCを摂っても、病気を防ぐ効果ははっきりしていません。MSDマニュアル家庭版では、多くの研究で、大量のビタミンCによる動脈硬化、がん、肺の病気、かぜの予防効果は示されていないとしています。研究の内容はビタミンCの効果の記事で説明しています。
ビタミンCを含む栄養機能食品は、1日に摂る目安の量に含まれるビタミンCが30~1,000mgの範囲に決められています。また、「本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。1日の摂取目安量を守ってください。」という注意の表示が必要です。腎臓の病気がある人や、腎臓の結石ができたことがある人は、サプリメントを使う前に医師に相談してください。
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