ビタミンB12の過剰摂取による病気・過剰症

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ビタミンB12を過剰に摂取しても小腸での吸収機構において、胃から分泌される内因子によって吸収量が調節されています。このため、通常の食品を摂取している人で、過剰摂取による健康障害が発現したという報告はありません。ビタミンB12を大量に投与した条件においても過剰症は認められないといった報告もあります。ビタミンB12の1日の推奨量の200倍以上の摂取量500μgのビタミンB12(シアノコバラミン)を経口摂取しても、吸収されるのは1%程度です。また、約1000倍の量2.5㎎(2500μg)のビタミンB12(シアノコバラミン)を非経口的に投与しても過剰症は認められなかったという報告もあります。米国医学研究所(IOM)においても、ビタミンB12は有毒となる可能性が低いため耐容上限量は設られいません。ビタミンB12は、健康な人で食品やサプリメントから過剰なビタミンB12をした場合の有害事象はみられていないとしています。ビタミンB12、葉酸、ビタミンB6の補充療法では0.4mgを40カ月間、1.0mgを5年間投与した場合、健康障害は発現しなかったとしています。このため、ビタミンB12の過剰摂取による病気・過剰症はありません。

 

ビタミンB12の摂取基準については以下を確認してください。

ビタミンB12の機能・役割と食事摂取基準

 

ビタミンB12の不足・欠乏については以下を確認してください。

ビタミンB12の不足と生活習慣病・病気

ビタミンB12の不足・欠乏の症状

 

ビタミンB12の効果・効能については以下を確認してください。

ビタミンB12の効果・効能

 

 

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