クロムの機能・役割と食事摂取基準

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クロム(chromium)は原子番号24、元素記号Crのクロム族元素の1つで微量ミネラルに分類されます。通常の食事か ら摂取されるクロムは3価クロムです。体の維持に必要な必須ミネラルです。

 

クロムの機能・役割

クロムは、正常な糖代謝、脂質代謝を維持に必要な必須ミネラルの1つになります。リンパ節、歯、肺に多く存在し、代謝、血圧、コレステロール値を下げる働きに関わます。特に糖代謝に関わるインスリンを活性化し、血糖値を調整するのに役立ちます。血糖値をコントロールするインスリンの働きを活性化するため、糖尿病の予防、中性脂肪やコレステロール値を改善する効果があります。

 

クロムの効果については必須ミネラル-クロムの効果効能と不足欠乏の症状ご覧ください。

 

クロムの食事摂取基準

クロムの食事摂取量は以下の通りです。

 

クロムの食事摂取基準(μg/日)

年齢等目安量(男性)目安量(女性)
0~5(月)0.80.8
6~11(月)1.01.0
1~2(歳)
3~5(歳)
6~7(歳)
8~9(歳)
10~11(歳)
12~14(歳)
15~17(歳)
18~29(歳)1010
30~49(歳)1010
50~69(歳)1010
70以上(歳)1010

 

妊婦の目安量は10μg/日です。

 

※クロムの科学的根拠のデータは乏しく、目安量のみになります。
※数値未入力の項目についてはデータがない、またはデータ不足のため未記載となっています。

 

クロムを取得できる食物

魚介類、肉類、卵、チーズ、穀類、海藻類に多く含まれます。

 

クロムが不足した場合の影響

クロムの不足の症状は、インスリン抵抗性の高血糖症、血清脂質濃度の上昇、体重減少、運動失調、末梢神経障害、脳障害などが考えられます。

 

クロムの不足・欠乏については以下をご覧下ください。

必須ミネラル-クロムの不足と生活習慣病と病気

必須ミネラル-クロムの効果効能と不足欠乏の症状

 

クロムの過剰摂取

クロムの場合、通常の食品において過剰摂取が生じる可能性はかなり低いと考えられます。ただし、サプリメントの不 適切な使用が過剰摂取を招く可能性があります。クロムサプリメントには3価クロム化合物が用いられ ていますが、今のところクロムサプリメントの健康障害に関する報告はあまりありません。

 

クロムの過剰摂取については必須ミネラル-クロムの過剰摂取による副作用(過剰症)をご覧ください。

 

 

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