セレンの場合、通常の食品において過剰摂取が生じる可能性は低いと考えられます。ただし、サプリメントの不適切な利用に伴って過剰摂取が生じる可能性があります。
セレンの摂取基準については必須ミネラル-セレン(セレニウム)の機能・役割と食事摂取基準を確認してください。
セレン過剰症
セレン中毒
過剰摂取の早期的な指標となるのは、呼気のニンニク臭や口中に金属の味がすることが挙げられます。症状は大きく慢性症状と急性症状に分けられます。セレンを慢性的に過剰摂取すると、爪の変形、脱毛、胃腸障害、呼気にんにく臭、斑状歯、疲労、過敏症、神経系異常、吐き気、嘔吐、下痢、疲労感、焦燥感、末梢神経障害、皮疹などがみられます。セレンをグラム単位で摂取し、急性のセレンの中毒を生じた場合、重症の胃腸障害、神経障害、呼吸不全症候群、急性呼吸窮迫症候群、心筋梗塞、腎不全、心不全、心筋梗塞、脱毛、筋肉圧痛、ふるえ、立ちくらみ、顔面紅潮などがあります。
糖尿病
皮膚がんの患者に200μg/日のセレンサプリメントを平均4.5年間投与した研究では、セレン濃度が121.6μg/L以上の最も高いグループにおいて2型糖尿病発症率の有意な増加が認められています。血清セレン濃度の上昇が糖尿病発症率の増加に関連することが認められています。
セレンの不足・欠乏については以下をご覧ください。
必須ミネラル-セレン(セレニウム)の効果効能と不足欠乏の症状
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