ビタミンEの機能・役割と食事摂取基準

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ビタミン E は脂溶性ビタミンに分類されます。4 種のトコフェロールと 4 種のトコトリエノールの合計 8 種類の同族体が知ら れており、クロマノール環のメチル基の数により、α─、β─、γ─及びδ─体に区別されています。血液や体内の組織中に存在するビタミン Eは 大部分がα─トコフェロールです。

 

ビタミンEの機能・役割

ビタミン E は細胞膜のリン脂質二重層内に局在し、生体膜を構成する不飽和脂肪酸や他の成分を酸化障害から防御する役割があります。この抗酸化作用により、体内の脂質の酸化を防いで体を守る働きがあります。体内の細胞膜の酸化による老化や、血液中のコレステロールの酸化による動脈硬化など、生活習慣病や老化と関連する疾患を予防する役割も担っています。

 

ビタミンEの効果・効能については以下を確認してください。

ビタミンEの効果・効能

 

ビタミンEの食事摂取基準

ビタミンEの食事摂取基準は以下の通りです。表にはα─ トコフェロール以外のビ タミン E は含まれていません。

 

ビタミン E の食事摂取基準(mg/日)(男性)

年齢等目安量耐容上限量
0~5(月)3.0
6~11(月)4.0
1~2(歳)3.5150
3~5(歳)4.5200
6~7(歳)5.0300
8~9(歳)5.5350
10~11(歳)5.5450
12~14(歳)7.5650
15~17(歳)7.5750
18~29(歳)6.5800
30~49(歳)6.5900
50~69(歳)6.5850
70以上(歳)6.5750

 

ビタミン E の食事摂取基準(mg/日)(女性)

年齢等目安量耐容上限量
0~5(月)3.0
6~11(月)4.0
1~2(歳)3.5150
3~5(歳)4.5200
6~7(歳)5.0300
8~9(歳)5.5350
10~11(歳)5.5450
12~14(歳)6.0600
15~17(歳)6.0650
18~29(歳)6.0650
30~49(歳)6.0700
50~69(歳)6.0700
70以上(歳)6.0650

妊婦の目安量は6.5mg/日です。妊婦の耐容上限量のデータはありません。

 

ビタミンEを取得できる食物

胚芽油、大豆、穀類、緑黄色野菜などに含まれます。

 

ビタミンEが不足した場合の影響

ビタミン Eを不足させた動物における 実験では、不妊、 脳軟化症、肝臓壊死、腎障害、溶血性貧血、筋ジストロフィーなどの症状が確認されています。

 

ビタミンEの不足・欠乏については以下を確認してください。

ビタミンEの不足と生活習慣病・病気

ビタミンEの不足・欠乏の症状

 

ビタミンEの過剰摂取

通常の食品からの摂取において、ビタミン E 欠乏症や過剰症はありません。過剰症としては出血傾向が上昇することがあります。

 

ビタミンEの過剰摂取については以下を確認してください。

ビタミンEの過剰摂取による病気・過剰症

 

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