ビタミンEの不足・欠乏の症状

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ビタミンEには抗酸化作用があるため、ビタミンEが不足すると活性酸素の除去能力が低下し、貧血の症状や体の部位などに症状が出る可能性があります。

 

ビタミンE欠乏症の症状

溶血性貧血、脊髄後索障害、小脳性運動失調、歩行不調、位置感覚障害、腱反射消失、筋力の低下、多発性ニューロパチーなどの病気や症状になる可能性があります。

 

ビタミンE不足による貧血(溶血性貧血)の症状

ビタミンEは活性酸素を除去する作用があるため、ビタミンEが不足すると活性酸素の影響により赤血球の膜が壊れやすくなります。これにより、血中の赤血球の数が少なくなる溶血性貧血になります。溶血が進行すると赤血球量が減少するため、息切れ、動悸、めまい、倦怠感、頭痛、黄疸の症状が出る可能性があります。

 

ビタミンE不足による加齢性黄斑変性症(AMD)の症状

加齢性黄斑変性症(AMD)と白内障は酸化的ストレスの累積的影響が関与していると考えられています。加齢黄斑変性とは、黄斑という組織が加齢とともにダメージを受けて変化し視力の低下を引き起こす病気です。視界がゆがむ、視力の低下、部分的に見えづらくなる、中心部がぼやけてしまう、視界が狭くなるなどの症状が出る可能性があります。

 

ビタミンE不足による白内障の症状

ビタミンEの血中レベルが高い被験者のほうが眼球水晶体の透明度が高く、ビタミンEサプリメントの長期使用により、加齢に伴う眼球水晶体の混濁が遅延する報告があるため、ビタミンEは白内障の予防に効果があると考えられています。加齢性の白内障は自覚症状が無い場合が多いですが、症状が出る場合、視界が全体的にかすむ、視力の低下、まぶしく感じる、暗いときと明るいときで見え方が違うなどが現れます。

 

ビタミンE不足による更年期障害の症状

ビタミンEは更年期障害の治療に使用されることもあります。更年期障害は、ほてり、足が冷え、イライラ、不安感、うつ、気持ちの波が激しい、無気力、集中力の低下、頭痛、肩こり、腰痛、めまい、耳鳴り、疲労倦、全身のだるさ、疲れなどの症状があります。

 

ビタミンE不足によるその他の症状

動脈硬化、がん、不妊症などの病気に関連しますが、これらには自覚症状はほとんどありません。その他、ビタミンEには紫外線により発生した活性酸素を除去し、活性酸素による皮膚の老化から肌を守る効果があります。このため、しみ、しわ、肌荒れなどの症状が出る場合があります。

 

ビタミンE不足による症状まとめ

ビタミンEの不足よる症状は以下の通りです。

  • 息切れ、動悸、めまい、耳鳴り
  • 頭痛、、肩こり、腰痛
  • 黄疸
  • 視界がゆがむ、視力の低下、部分的に見えづらくなる、中心部がぼやけてしまう、視界が狭くなる、視界が全体的にかすむ、まぶしく感じる、暗いときと明るいときで見え方が違う
  • ほてり、足が冷え
  • イライラ、不安感、うつ、気持ちの波が激しい、無気力、集中力の低下
  • 疲労倦、全身のだるさ、疲れ
  • しみ、しわ、肌荒れ

 

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