パントテン酸の機能・役割と食事摂取基準

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パントテン酸はビタミンB5とも呼ばれており、水溶性のビタミンに分類されます。細胞中では補酵素A(コエンザイムA、CoA)、アシルCoA、アシルキャリアたんぱく質(ACP)、4́─ホスホパンテテインとして存在し、消化管でパントテン酸にまで消化されたのち、体内に取り込まれます。

 

パントテン酸の機能・役割

パントテン酸は、CoAやACPの補欠分子族である4́─ホスホパンテテインの構成成分として、糖や脂肪酸代謝に関わっています。

 

パントテン酸の効果・効能については以下を確認してください。

パントテン酸の効果・効能

 

パントテン酸の食事摂取基準

パントテン酸の食事摂取基準は下記のとおりです。

 

パントテン酸の食事摂取基準(mg/日)

年齢等目安量(男性)目安量(女性)
0~5(月)44
6~11(月)33
1~2(歳)33
3~5(歳)44
6~7(歳)55
8~9(歳)55
10~11(歳)66
12~14(歳)76
15~17(歳)75
18~29(歳)54
30~49(歳)54
50~69(歳)55
70以上(歳)55

妊婦の目安量は5mg/日になります。

 

パントテン酸を取得できる食物

たいていの食品に含まれています。レバー、卵黄、豆類などに多く含まれます。

 

パントテン酸が不足した場合の影響

パントテン酸の欠乏症はまれです。パントテン酸が不足すると細胞内のCoA濃度が低下するため、成長停止や副腎傷害、手や足のしびれと灼熱感、頭痛、疲労、不眠、胃不快感を伴う食欲不振などが起こる可能性があります。

 

パントテン酸の不足・欠乏については以下を確認してください。

パントテン酸の不足と生活習慣病・病気

パントテン酸の不足・欠乏の症状

 

パントテン酸の過剰摂取

通常の食品で100g当たりのパンテトン酸含量が5mgを超える食品は、肝臓を除きありません。通常の食品を摂取している人で過剰摂取による健康障害が発現したという報告はありません。

 

パントテン酸の過剰摂取については以下を確認してください。

パントテン酸の過剰摂取による病気・過剰症

 

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