ナイアシンの不足・欠乏の症状

健康辞苑アイコン ナイアシン

ナイアシンは糖質、脂質、たんぱく質の代謝に不可欠で、循環系、消化系、神経系の働きを促進する働きがあります。このため、様々な部位に症状として現れます。特にナイアシン欠乏症の症状は多岐にわたります。

 

ナイアシン欠乏症(ペラグラ)の症状

ナイアシン欠乏症の症状としては太陽の光にあたると悪化する左右対称の赤い発疹の日焼けに似た光線過敏症が生じます。その後、消化管全体が侵され、舌と口が炎症を起こして赤くなります。その他、吐き気、嘔吐、便秘、下痢、疲労、不眠、無感情が現れます。さらに、機能不全が起こり様々な生じる可能性があります。精神症状としては認知症症状、記憶喪失、不安、抑うつ状態、せん妄、幻覚、錯乱が現れます。神経症状としては錐体路症状、錐体外路症状、小脳症状、末梢神経障害が現れます。

 

ナイアシン不足による高脂血症の症状

高脂血症は動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞、脳卒中、心不全、肥満などの原因になります。自覚症状はほとんどありません。

 

ナイアシン不足による精神疾患の症状

ナイアシンはそのすべての神経伝達物質に関わっているビタミンです。このため、不足すると精神疾患のうつ病や統合失調症の症状が出る可能性があります。うつ病は抑うつ気分、思考力の低下、意欲の低下などがあります。統合失調症は妄想、幻覚、感情鈍麻、思考障害、自閉、意欲低下などの症状が出る可能性があります。その他、イライラ、不安、精神障害の症状がでる可能性があります。

 

ナイアシン不足による症状まとめ

ナイアシンの不足による症状は以下の通りです。

  • 光線過敏症、皮膚炎、口舌炎、口内炎
  • 神経症状、神経炎、錐体路症状、錐体外路症状、小脳症状、末梢神経障害
  • 胃腸障害、下痢、吐き気、嘔吐、便秘、下痢、
  • 疲労、不眠
  • 高脂血症、心筋梗塞、脳梗塞、脳卒中、心不全、肥満
  • 精神障害、抑うつ気分、思考力の低下、意欲の低下、イライラ、不安認、知症症状、記憶喪失、せん妄、幻覚、錯乱、無感情

 

 

ナイアシンの不足・欠乏による病気については以下を確認してください。

ナイアシンの不足と生活習慣病・病気

 

ナイアシンの関連記事

ナイアシンの機能・役割と食事摂取基準

ナイアシンの効果・効能

ナイアシンの過剰摂取による病気・過剰症

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました