マグネシウムの機能・役割と食事摂取基準

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マグネシウム(magnesium)は原子番号12、元素記号Mgの金属元素の1つで多量ミネラルに分類されます。。マグネシウムは、骨や歯の形成並びに多くの体内の酵素反応やエネルギー産生に関わっています。体には約25gのマグネシウムが存在し、その50~60%は骨に存在します。体の維持に必要な必須ミネラルです。

 

マグネシウムの機能・役割

マグネシウムはその多くが骨に含まれるため、カルシウム共に骨の健康を維持する役割があります。また、マグネシウムは体内で約300種類以上もの酵素の働きを補助する役割もあります。様々な酵素を補助するためエネルギーの代謝のほか、筋肉の働きの調整、イライラの解消、血液凝固の補助、体温調整、血圧調整、インスリン分泌の促進、たんぱく質の合成補助、核酸の合成補助などの多くの役割があります。

 

マグネシウムの効果についてはマグネシウムの効果効能と不足欠乏の症状をご覧ください。

 

マグネシウムの食事摂取基準

マグネシウムの食事摂取量は以下の通りです。

 

マグネシウムの食事摂取基準(mg/日)(男性)

年齢等推定平均必要量推奨量目安量耐容上限量
0~5(月)20
6~11(月)60
1~2(歳)6070
3~5(歳)80100
6~7(歳)110130
8~9(歳)140170
10~11(歳)180210
12~14(歳)250290
15~17(歳)300360
18~29(歳)280340
30~49(歳)310370
50~69(歳)290350
70以上(歳)270320

 

マグネシウムの食事摂取基準(mg/日)(女性)

年齢等推定平均必要量推奨量目安量耐容上限量
0~5(月)20
6~11(月)60
1~2(歳)6070
3~5(歳)80100
6~7(歳)110130
8~9(歳)140160
10~11(歳)180220
12~14(歳)240290
15~17(歳)260310
18~29(歳)230270
30~49(歳)240290
50~69(歳)240290
70以上(歳)220270

 

妊婦は以下の付加量が必要です。

  • 推定平均必要量に+30mg/日
  • 目安量に+40mg/日

 

通常の食品からの摂取の場合、過剰摂取の報告がないため耐容上限量は設定されていません。サプリメント等の通常の食品以外からの摂取量の耐容上限量を、成人の場合350mg/日、小児では5mg/kg体重/日としています。

 

※数値未入力の項目についてはデータがない、またはデータ不足のため未記載となっています。

 

マグネシウムを取得できる食物

豆類、種実類、海藻類、魚介類などに含まれます。

 

マグネシウムが不足した場合の影響

マグネシウムが不足すると腎臓からのマグネシウムの再吸収が亢進し、骨からマグネシウムが遊離し利用されます。このため、低マグネシウム血症となる可能性があります。低マグネシウム血症の症状には、吐き気、嘔吐、眠気、脱力感、筋肉の痙攣、ふるえ、食欲不振があります。また、長期にマグネシウムが不足した場合、骨粗鬆症、心疾患、糖尿病のような生活習慣病のリスクを上昇させる可能性があります。

 

マグネシウムの不足・欠乏については以下をご覧下ください。

マグネシウムの不足と生活習慣病と病気

マグネシウムの効果効能と不足欠乏の症状

 

マグネシウムの過剰摂取

サプリメント以外の通常の食品からのマグネシウムの過剰摂取によって症状が発生した報告はありません。ただし、食品以外からのマグネシウムの過剰摂取によって下痢がおこる可能性があります。また、日本人における報告はありません。

 

マグネシウムの過剰摂取についてはマグネシウム過剰摂取による副作用(過剰症)を確認してください。

 

 

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