ビタミンB2の化学名はリボフラビンで、正式な化学名は7,8─ジメチル─10〔─(2R,3R,4S)─2,3,4,5─テトラヒドロキシペンチル)ベンゾ[g]プテリジン─2,4(3H,10H)─ディオンです。水溶性ビタミンに分類されます。ビタミンB2にリン酸が一つ結合したフラビンモノヌクレオチド(FMN)、それにAMPが結合したフラビンアデニンジヌクレオチド(FAD)共に、消化管でビタミンB2にまで消化された後、体内に取り込まれます。
ビタミンB2の機能・役割
ビタミンB2は、酵素の働きを助ける補酵素のフラビンモノヌクレオチド(FMN)やフラビンアデニンジヌクレオチド(FAD)として、エネルギー代謝や物質代謝に関与してます。
ビタミンB2の効果・効能については以下を確認してください。
ビタミンB2の食事摂取基準
ビタミンB2の食事摂取基準は以下の通りです。
ビタミンB2の食事摂取基準(mg/日)(男性)
年齢等 | 推定平均必要量 | 推奨量 | 目安量 |
---|---|---|---|
0~5(月) | ─ | ─ | 0.3 |
6~11(月) | ─ | ─ | 0.4 |
1~2(歳) | 0.5 | 0.6 | ─ |
3~5(歳) | 0.7 | 0.8 | ─ |
6~7(歳) | 0.8 | 0.9 | ─ |
8~9(歳) | 0.9 | 1.1 | ─ |
10~11(歳) | 1.1 | 1.4 | ─ |
12~14(歳) | 1.3 | 1.6 | ─ |
15~17(歳) | 1.4 | 1.7 | ─ |
18~29(歳) | 1.3 | 1.6 | ─ |
30~49(歳) | 1.3 | 1.6 | ─ |
50~69(歳) | 1.2 | 1.5 | ─ |
70以上(歳) | 1.1 | 1.3 | ─ |
ビタミンB2の食事摂取基準(mg/日)(女性)
年齢等 | 推定平均必要量 | 推奨量 | 目安量 |
---|---|---|---|
0~5(月) | ─ | ─ | 0.3 |
6~11(月) | ─ | ─ | 0.4 |
1~2(歳) | 0.5 | 0.6 | ─ |
3~5(歳) | 0.7 | 0.8 | ─ |
6~7(歳) | 0.8 | 0.9 | ─ |
8~9(歳) | 0.9 | 1.1 | ─ |
10~11(歳) | 1.1 | 1.4 | ─ |
12~14(歳) | 1.3 | 1.6 | ─ |
15~17(歳) | 1.4 | 1.7 | ─ |
18~29(歳) | 1.3 | 1.6 | ─ |
30~49(歳) | 1.3 | 1.6 | ─ |
50~69(歳) | 1.2 | 1.5 | ─ |
70以上(歳) | 1.1 | 1.3 | ─ |
妊婦には以下の付加量を加えます。
- 推定平均必要量に+0.2mg/日
- 目安量に+0.3mg/日
ビタミンB2を取得できる食物
肉、卵黄、緑黄色野菜などに含まれます。
ビタミンB2が不足した場合の影響
代謝経路に関わるTCA回路、電子伝達系、脂肪酸のβ酸化等のエネルギー代謝に関わっているため、ビタミンB2が欠乏すると、成長抑制を引き起します。また、ビタミンB2の欠乏により、口内炎、口角炎、舌炎、脂漏性皮膚炎などの症状が発生します。日本人を対象としたビタミンB2欠乏実験の報告が1つあり、欠乏食を投与後、5週目から6週目に咽頭痛の訴えに始まり、舌縁痛、口唇外縁痛が起こり、歯茎、口腔粘膜より出血し、羞しゅう明めい、眼精疲労等を訴えるようになったとの報告があります。
ビタミンB2の不足・欠乏については以下を確認してください。
ビタミンB2の過剰摂取
通常の食品で100g当たりのビタミンB2の含量が1mgを超える食品は、肝臓を除き存在しません。通常の食品を摂取している人で、過剰摂取による健康障害が発現したという報告はありません。
ビタミンB2の過剰摂取については以下を確認してください。
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