ビタミンB2の働きと1日の摂取量は?エネルギー代謝の補酵素と推奨量・不足で起こる口内炎

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ビタミンB2の化学名はリボフラビンで、正式な化学名は7,8-ジメチル-10〔-((2R,3R,4S)-2,3,4,5-テトラヒドロキシペンチル)ベンゾ[g]プテリジン-2,4(3H,10H)-ディオンです。水溶性ビタミンに分類されます。ビタミンB2にリン酸が一つ結合したフラビンモノヌクレオチド(FMN)、それにAMPが結合したフラビンアデニンジヌクレオチド(FAD)は、いずれも消化管でリボフラビンにまで消化された後、体内に取り込まれます。

 

ビタミンB2の機能・役割

ビタミンB2は酵素の働きを助ける補酵素のフラビンモノヌクレオチド(FMN)やフラビンアデニンジヌクレオチド(FAD)として、糖質・脂質・たんぱく質からエネルギーをつくる代謝や、体の様々な物質の代謝に関わっています。

ビタミンB2の効果・効能については以下を確認してください。

ビタミンB2の効果・効能

 

ビタミンB2の食事摂取基準

食事摂取基準の指標(推定平均必要量・推奨量・目安量・耐容上限量)と、不足・摂りすぎのリスクの関係を示した図

ビタミンB2の食事摂取基準は以下の通りです。数値は厚生労働省の日本人の食事摂取基準(2025年版)に基づいています(2025年度から2029年度まで使用)。

推定平均必要量は口内炎や口角炎などの欠乏症を防ぐための最小量ではなく、尿中へのビタミンB2の排泄が急に増え始める量(体の中がほぼ満たされた状態になる量。エネルギー1,000kcal当たり0.50mg)をもとに決められています。そのため、欠乏症を防ぐだけの量よりもかなり多い値になっています。

ビタミンB2の食事摂取基準(mg/日)

年齢等 男性 女性
推定平均必要量 推奨量 目安量 推定平均必要量 推奨量 目安量
0~5(月) ─ ─ 0.3 ─ ─ 0.3
6~11(月) ─ ─ 0.4 ─ ─ 0.4
1~2(歳) 0.5 0.6 ─ 0.5 0.5 ─
3~5(歳) 0.7 0.8 ─ 0.6 0.8 ─
6~7(歳) 0.8 0.9 ─ 0.7 0.9 ─
8~9(歳) 0.9 1.1 ─ 0.9 1.0 ─
10~11(歳) 1.1 1.4 ─ 1.1 1.3 ─
12~14(歳) 1.3 1.6 ─ 1.2 1.4 ─
15~17(歳) 1.4 1.7 ─ 1.2 1.4 ─
18~29(歳) 1.3 1.6 ─ 1.0 1.2 ─
30~49(歳) 1.4 1.7 ─ 1.0 1.2 ─
50~64(歳) 1.3 1.6 ─ 1.0 1.2 ─
65~74(歳) 1.2 1.4 ─ 0.9 1.1 ─
75以上(歳) 1.1 1.4 ─ 0.9 1.1 ─
妊婦(付加量) +0.2 +0.3 ─
授乳婦(付加量) +0.5 +0.6 ─

※身体活動レベル「ふつう」の推定エネルギー必要量を用いて算定されています。

ビタミンB2の摂取と生活習慣病の予防との直接的な関連を示す報告はないため、目標量は設定されていません。

 

ビタミンB2を摂取できる食物

レバー(肝臓)、肉、卵、乳製品、納豆、緑黄色野菜などに含まれます。文部科学省の日本食品標準成分表(八訂)増補2023年で、主な食品の100g当たりの量を比べると次のとおりです。

食品(可食部100g当たり) ビタミンB2(mg)
豚レバー(生) 3.60
牛レバー(生) 3.00
鶏レバー(生) 1.80
アーモンド(いり・無塩) 1.04
うなぎ(かば焼き) 0.74
糸引き納豆 0.56
鶏卵(全卵・生) 0.37
まさば(生) 0.31
普通牛乳 0.15
ヨーグルト(全脂無糖) 0.14

レバーは少しの量でも多く摂れます。ふだんの食品なら牛乳200gで0.30mg、納豆1パック(40g)で約0.22mg、卵1個(50g)で約0.19mgになり、いくつかを組み合わせると摂りやすくなります。

食品ごとの含有量は以下を確認してください。

食品別ビタミンB2含有量一覧

 

ビタミンB2が不足した場合の影響

ビタミンB2はTCA回路、電子伝達系、脂肪酸のβ酸化などのエネルギー代謝に関わっているため、欠乏すると成長が妨げられます。また、口内炎、口角炎、舌炎、脂漏性皮膚炎などの症状が現れます。日本人を対象としたビタミンB2欠乏実験の報告では、欠乏食を始めて5~6週目に咽頭痛が現れ、舌や唇の痛み、歯茎や口の粘膜からの出血、まぶしさ(羞明)、眼精疲労などを訴えるようになったとされています。

ビタミンB2の不足・欠乏については以下を確認してください。

ビタミンB2の不足と生活習慣病・病気

ビタミンB2の不足・欠乏の症状

 

ビタミンB2の過剰摂取

通常の食品で可食部100g当たりのビタミンB2の含量が1mgを超える食品は、肝臓を除きほとんどありません。通常の食品を摂取している人で、過剰摂取による健康障害が発現したという報告はありません。

リボフラビンは水に溶けにくく、多く摂っても吸収率が下がり、余った分は速やかに尿中に排泄されます。片頭痛の患者が毎日400mgを3か月間摂取した試験でも健康障害は見られなかったとされているため、耐容上限量(これ以上摂ると健康障害のリスクが高まる量)は設定されていません。なお、1回に吸収できる量は約27mgが上限とされており、一度に大量に摂る意味は小さいと考えられています。

ビタミンB2の過剰摂取については以下を確認してください。

ビタミンB2の過剰摂取による病気・過剰症

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