マンガンの機能・役割と食事摂取基準

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マンガン(manganese)は原子番号 25、元素記号 Mn のマンガン族元素の一つで微量ミネラルに分類されます。マンガ ンは、成人の体内に 12~20 mg 存在し、生体内組織及び臓器にほぼ一様に分布します。体の維持に必要な必須ミネラルにです。

 

マンガンの機能・役割

マンガンの主な働きは酵素の働きを助けることです。抗酸化作用のあるマンガンスーパーオキシドジスムターゼなどの酵素の構成、アルギナーゼなどの酵素の活性化を行っており、骨代謝、糖代謝、脂質代謝、運動機能、皮膚代謝、内耳の発育形成、生殖能、成長や脳機能へに関与します。マンガンは特にミトコンドリア内に多く存在し、その他では網膜、毛髪、皮膚色素沈着部など体内の色素部で高濃度に含まれます 。このため、マンガンは、酸化還元酵素、加水分解酵素、脱水素酵素、転移酵素など、多くの酵素活性に対して影響を与え、体の機能を維持するために必要なミネラルになります。

 

マンガンの効果については必須ミネラル-マンガンの効果効能と不足欠乏の症状をご覧ください。

 

マンガンの食事摂取基準

マンガンの食事摂取量は以下の通りです。

 

マンガンの食事摂取基準(mg/日)

年齢等目安量(男性)耐容上限量(男性)目安量(女性)耐容上限量(女性)
0~5(月)0.010.01
6~11(月)0.50.5
1~2(歳)1.51.5
3~5(歳)1.51.5
6~7(歳)2.02.0
8~9(歳)2.52.5
10~11(歳)3.03.0
12~14(歳)4.04.0
15~17(歳)4.53.5
18~29(歳)4.0113.511
30~49(歳)4.0113.511
50~69(歳)4.0113.511
70以上(歳)4.0113.511

妊婦の目安量は3.5mg/日です。

 

※数値未入力の項目についてはデータがない、またはデータ不足のため未記載となっています。

 

マンガンを取得できる食物

穀類、豆類、種実類、小魚、豆類に含まれます。

 

マンガンが不足した場合の影響

通常の食生活ではマンガンの不足は起こらないと考えられています。マンガンが不足した場合、骨の異常、成長障害、妊娠障害などが起こる可能性があります。

 

マンガンの不足・欠乏については以下をご覧ください。

必須ミネラル-マンガンの不足と生活習慣病と病気

必須ミネラル-マンガンの効果効能と不足欠乏の症状

 

マンガンの過剰摂取

マンガンの過剰摂取でパーキンソン病に似た症状などの健康障害が起こる可能性があります。

 

マンガンの過剰摂取については必須ミネラル-マンガンの過剰摂取による副作用(過剰症)をご覧ください。

 

 

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